鹿児島県霧島市の温泉施設で、5歳の男の子が行方不明になっています。
発生から3週間以上が経過しましたが、現在も発見には至っていません。
父親は地元漁師の協力を得て、捜索範囲を海にまで広げています。
霧島温泉の行方不明男児はどうなった?
行方不明になっているのは、熊本県八代市に住む保育園児の田中嶺臣(たなか・れお)ちゃんです。
嶺臣ちゃんは5歳で、2026年6月21日に家族で訪れた霧島市の温泉施設から姿が見えなくなりました。
7月16日現在も発見されておらず、警察や消防、家族による捜索が続いています。
温泉施設で3分ほど目を離した間にいなくなる
嶺臣ちゃんは6月21日、両親と2歳の弟の4人で、霧島市隼人町嘉例川にある「かれい川の湯」を訪れていました。
家族湯で入浴した後、母親と弟が先に脱衣所へ移動し、その後、父親も浴室を出ています。
お風呂が好きだった嶺臣ちゃんは、1人で浴室に残っていました。
父親が服を着てから浴室に戻ろうとすると、内側から鍵がかかっていたため、硬貨を使ってドアを開けたといいます。
しかし、浴室内に嶺臣ちゃんの姿はありませんでした。
両親が目を離していた時間は、わずか3分ほどだったとされています。
開いていた窓から外に出た可能性
当時、浴室の窓と網戸は開いていました。
窓の外には高さ約50センチの室外機があり、窓から地面までの高さは約1.5メートルだったといいます。
施設の敷地から天降川までは、木々が生い茂る場所と護岸を含めて約8メートルでした。
警察は、嶺臣ちゃんが窓から外に出て、川に落ちた可能性があるとみています。
父親は姿が見えないことに気づくと、窓から外へ出て川に入り、下流の橋付近まで泳いで探しましたが、見つけることはできませんでした。
父親が海上捜索に踏み切った理由
捜索は温泉施設の周辺だけでなく、川の下流や河口、さらに錦江湾へと広がっています。
嶺臣ちゃんが落ちた可能性がある天降川は、霧島市内を流れた後、錦江湾へとつながっています。
行方不明から3週間以上が経過する中、両親は海まで流れ着いた可能性も考え、初めて海上からの捜索に踏み切りました。
地元漁師の7隻が海へ出る
7月15日午前6時半ごろ、霧島市の隼人港には、嶺臣ちゃんの両親や親族ら約20人が集まりました。
海上捜索に協力したのは、地元漁協に所属する漁師たちです。
ニュースを見た漁師が周囲に声をかけ、7隻の漁船が集まりました。
船は約100メートルずつ間隔を空けて横一列に並び、午前7時ごろに出航。
霧島市福山町沖から桜島方面へ進み、姶良市沖を北上して隼人港へ戻るルートで、海面や潮目を確認しました。
波が高く5隻が途中で離脱
この日は予想以上に波が高く、7隻のうち5隻が途中で捜索を断念しました。
残った2隻は午前11時ごろまで捜索を続けましたが、嶺臣ちゃんにつながる手がかりは見つかっていません。
父親は船から身を乗り出すように双眼鏡をのぞき、海面を見渡し続けていました。
厳しい海の状況の中でも、少しの可能性を信じて探し続ける姿が映し出されています。
海上捜索を続ける父親の思い
父親は、嶺臣ちゃんが行方不明になってから、毎日のように現場を訪れています。
警察や消防による捜索の規模が縮小した後も、河口付近の岸壁を歩き、自ら息子の姿を探していました。
7月5日には民間業者にダイバーを依頼し、川の中も調べています。
父親は取材に対し、
「まだ諦めていない。形はどうあれ連れて帰りたい」
と胸の内を明かしていました。
今回の海上捜索でも、父親は「嶺臣が見つかることを願って見ている」と語っています。
捜索に協力した漁協関係者への感謝を口にしたうえで、「見つかる可能性はあるので、一生懸命探して見つけたい」と話しました。
海上捜索で発見できなかったことについては、残念な気持ちも明かしています。
それでも、父親の言葉からは、わずかな可能性も諦めずに息子を捜し続ける強い思いが伝わってきます。
現在の捜索状況は?
嶺臣ちゃんの捜索には、これまでに警察と消防を合わせて延べ約960人が投入されました。
現場周辺の川や河川敷、下流の取水口、河口付近などが調べられましたが、現在まで有力な手がかりは見つかっていません。
天降川は場所によって水深の深い淵や流れの速い岩場があり、川岸には草木も生い茂っています。
梅雨の雨による増水や水の濁りも重なり、捜索は難航してきました。
消防は6月30日にいったん活動を終えていましたが、水位が下がる時期を待ち、7月17日に一斉捜索を再開する予定です。
警察と消防の約70人態勢で、現場周辺を改めて捜索することになっています。
まとめ
今回は、霧島市の温泉施設で行方不明になった田中嶺臣ちゃんの現在と、父親が海上捜索に踏み切った経緯をまとめました。
- 田中嶺臣ちゃんは2026年6月21日に行方不明になった
- 両親が約3分間目を離した間に浴室から姿が見えなくなった
- 警察は浴室の窓から外に出て川に落ちた可能性があるとみている
- 父親は民間ダイバーにも依頼し、毎日のように現場を訪れている
- 7月15日には地元漁師の協力を得て7隻で海上捜索を行った
- 7月17日には警察と消防約70人による一斉捜索が予定されている
山間部の温泉施設から始まった捜索は、川の下流や河口を越え、錦江湾にまで広がりました。
「見つかる可能性はある」と話し、海を見つめ続けた父親。
嶺臣ちゃんにつながる手がかりが見つかり、一日も早く家族のもとへ帰れることが願われます。

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